「この人と一緒に生きたい」と思うことと、「結婚しなければならない」と感じることは違います。筆者は、結婚を人生の必須イベントと決めるより、自分が何を大切にして選ぶのかを考えたいと思っています。この記事は筆者の考察であり、結婚生活の体験談ではありません。
自分の希望と、周囲の期待を分ける
筆者は大学に進学し、自分がこれからどう生きたいかをゆっくり考える時間を持ちました。その経験から、人生の選択肢を知ってから決めることに価値を感じています。ただし、進学期間やSNSが晩婚化を起こしたと、この経験だけから言うことはできません。
結婚を考えるときも、「一緒に暮らしたい」「家族から期待されている」「周りが結婚して焦る」といった理由を一つにまとめず、分けて書いてみます。どの理由が悪いという採点ではなく、誰の希望なのかを確かめるためです。
「良い関係」と「結婚すれば幸せ」は同じではない
Joelら(2020)は、43のカップルの縦断研究のデータを使い、関係の質を予測する自己報告の要因を分析しました。相手の関与をどう感じるか、感謝、対立など、関係に固有の評価が重要でした。一方、時間とともに関係の質がどう変化するかは、予測が難しいという結果でした。研究論文
この結果は、特定の条件を満たした相手と結婚すれば幸福になる、という保証ではありません。旧版の「結婚した方がよいことは確か」という表現を訂正します。良い関係と幸福の関連だけでは、結婚という選択そのものの効果は決められません。
話し合う問い1:日々の生活をどう分担するか
以下は、研究の診断項目ではなく、筆者がこの記事用に考えた会話の例です。「家事は協力する」の一文で終えず、忙しい週にどこまでできるか、負担が偏ったときにどう伝えるかまで話します。
たとえば「料理はできる人がやる」だけでは、予定の調整や買い出しの担当が曖昧になります。実際の一週間を想像して、見えにくい作業も挙げると、期待の違いが分かります。
話し合う問い2:将来の希望が違ったらどうするか
働き方、暮らす場所、子どもを持つことなど、希望が一致しているかだけでなく、今は決められないことがあるかも確認します。相手が変わってくれると決めつけて、話を先送りしないことが大切だと考えます。
答えを急がせるための質問ではありません。「まだ分からない」も情報として残し、いつ改めて話すかを決める方法があります。個別の法律・制度上の扱いは、状況に応じて公的な案内や専門家に確認してください。
話し合う問い3:意見が違うときに、会話を続けられるか
何でも一致する相手を探すより、違いを伝えたときにどう扱われるかを考えます。具体的な行動について話せるか、休憩したいときに伝えられるか、再開する時間を相談できるか、といった点です。
一度の沈黙だけで、相手の性格や関係の結末を決めつけることはできません。一方で、怖くて意見を言えない、脅されたり支配されたりしている場合は、二人だけで無理に話し合おうとせず、信頼できる人や相談先の助けを借りることも大切です。
決める前に、3つの欄に書く
自分が望むこと:__
相手と確認できたこと:__
まだ確認していないこと:__
「相手も同じはず」を、確認できたことの欄に入れていないかを点検します。これは結婚の適性を測るテストではなく、会話の不足を見つけるためのメモです。
筆者は、結婚する・しないのどちらも尊重したいと思っています。その上で、選んだ理由と、自分たちが築きたい関係を言葉にする。迷いの整理には、論理と感情を分けて考える問いも使えます。


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